プログラム評価

Improve

事業の進化・質的改善

社会課題の解決に向けた取り組み全体を「プログラム」と捉え、体系的な評価を通じて、その取り組みの価値の判断や、質の改善につながる情報を得る活動を、「プログラム評価」と呼びます。最終的な成果の評価だけでなく、異なる目的の評価を組み合わせることで、取り組み全体の包括的な評価を行うことに特徴があります。

社会的課題の解決を目指す事業に対してプログラム評価を行うことの価値の一つは、事業の継続的な改善・刷新につながる情報が得られることです。

例えば、事業の成果が不十分な場合、その要因が事業の実施プロセスにあるのか(プロセス評価)、成果実現のロジックに問題があるのか(セオリー評価)、社会課題そのそもに関する理解が適切ではないのか(ニーズ評価)などを包括的に評価することで、事業の改善に必要なポイントを明らかにすることができます。

また、目標とした成果がどの程度達成されたのか(アウトカム・インパクト評価)、事業に投入された資源の利用は妥当で、正当化できるものであったか(効率性評価)、などの評価を通じて、事業に関するアカウンタビリティの強化が可能となります。

体系的な評価を通じた事業改善と
アカウンタビリティの確保

具体的な支援内容

基本プロセスをベースに、事業のニーズやステータスに応じて、個別の評価を組み合わせた支援を提供します。

基本プロセス

  • 評価を行う目的、その対象、評価の進め方の検討・整理
  • 評価対象事業に関するロジックモデルの作成
  • 評価対象のアウトカムと、その測定・評価方法の検討
  • 評価に必要となるデータの取得、データ収集の仕組みの構築
  • 取得データに基づくアウトカムの評価とその因果関係の分析
  • 評価結果に関する、組織内外へ向けたレポーティング

事業の設計・開発段階

  • ニーズ評価の実施
  • セオリー評価の実施

事業の実施段階・終了時

  • ニーズ評価の実施
  • セオリー評価の実施
  • プロセス評価の実施
  • 効率性評価の実施

アウトプットの例

  • 評価対象となる事業のロジックモデル
  • 各評価における目的、評価内容、得られた示唆等に関するレポート
  • 分析のデータ、プロセス、コード、結果の詳細に関するドキュメント
  • 評価に使用したデータ、プログラム、その他環境設定のパッケージ(これらにより、分析・評価の再現性を確保します)