社会的インパクト評価は、「社会的インパクトを定量的・定性的に把握し、当該事業や活動について価値判断を加えること」※などと定義されますが、その理解や評価方法には現時点で多くのバリエーションが存在します。
内閣府のガイドライン※では、「事業や活動についての『価値判断』を行うための評価プロセス全体(①計画、②実行、③分析、④報告・活用)を指すもの」と整理され、インパクトの評価だけでなく、評価を通じた事業全体のマネジメントの手段として位置づけられています。
(※内閣府「社会的インパクト評価の推進に向けて」2016年)
社会的インパクト評価では、上記の評価プロセスを回しながら、短期・中期・長期のそれぞれの時間軸で、アウトプットやインパクトの評価を行います。一方で、厳密な因果関係の存在(事業とインパクトの間の帰属性)を必ずしも求めないことが、インパクト評価との重要な違いです。
今日では、セオリー評価やプロセス評価などから構成される「プログラム評価」と呼ばれる手法の要素を取り入れ、事業全体の体系的な評価を行うことが主流となりつつあります。体系的な評価自体を事業マネジメントの手段として活用することで、事業の継続的な改善・刷新や質の向上が可能となります。


事業に携わる人々が納得できる
最適な手法による評価
具体的な支援内容
- 評価を行う目的、その対象、評価の進め方の検討・整理
- 評価対象事業に関するロジックモデルの作成
- 評価対象のアウトカムと、その測定・評価方法の検討
- 評価に必要となるデータの取得、データ収集の仕組みの構築
- 取得データの分析とアウトカムの評価、対象事業に関する示唆の抽出
- 評価結果に関する、組織内外へ向けたレポーティング
アウトプットの例
- 評価対象となる事業のロジックモデル
- インパクトレポート作成において必要となる情報のパッケージ
- 分析のデータ、プロセス、コード、結果の詳細に関するドキュメント
- 評価に使用したデータ、プログラム、その他環境設定のパッケージ(これらにより、分析・評価の再現性を確保します)